公務員試験の勉強法|合格点が取れる仕方を徹底解説【期間・時間】

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こんにちは、江本(@emotokomin)です。

記事を書いている僕は国立大学のキャリア支援課で公務員試験の指導をしつつ、このサイトを運営しているという感じです。キャリアは10年目になりました。

“江本”

本記事では、「公務員試験の勉強方法」に関する情報を発信していきます。

※高校卒の採用試験を受験する人は「【高卒程度】公務員試験の勉強法|合格点をとる3つのテクニック」をご覧ください。

✔︎主な内容

  • 合格に必要な勉強時間・期間は?
  • 勉強は何からすべき?
  • 独学でも勉強はできるの?

公務員試験は人気ですが、対策が必要なのでドロップアウトする人も多い試験です。

これから勉強を始める人の関心ある部分をまとめてみました!

さっそく、まとめていきます。

関連記事【最新】公務員試験 日程一覧|合格へのロードマップ

関連記事【最新】公務員試験 倍率一覧|受かりやすいのはどこ?

公務員試験の勉強時間|いつからすべき?

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  • 国家公務員
  • 都道府県 / 政令指定都市
  • 市役所
  • 警察官 / 消防官

ここでは、目指す試験別に「いつから」勉強すべきかをまとめています。

国家公務員

結論からいうと、試験日の1年前くらいから始められるといいでしょう。

合格者の平均勉強時間が800時間なので、1日3時間勉強したとすれば267日(約9ヶ月)かかるからです。

  • 基礎能力試験
  • 専門試験
  • 論文試験
  • 面接試験

試験では、幅広い内容が実施されるため、対策期間は長い方が濃く勉強できます。

とくに、基礎能力試験と専門試験は科目数が多いため、点数が取れるまでに時間がかかりますよ。

なので、少しゆとりを持つ意味でも1年前くらいからの対策がベスト!

都道府県 / 政令指定都市

結論からいうと、試験日の1年前くらいから始められるといいでしょう。

合格者の平均勉強時間が800時間なので、1日3時間勉強したとすれば267日(約9ヶ月)かかるからです。

  • 教養試験
  • 専門試験
  • 論文試験
  • 集団討論
  • 個人面接

幅広い内容が実施されているため、期間も長い方が多くの対策を満遍なくできますよ。

また、自治体によっては、専門試験がないこともあり、その場合は少し遅めのスタートでも問題ないかと。

教養試験のみの場合は、平均勉強時間が500時間なので、1日3時間勉強したとすれば167日(約6ヶ月)ほどですね。

江本

理系科目が得意なら3ヶ月くらいでも合格できますよ!

また、最近は公務員試験を廃止して、民間企業みたいな選考にシフトしている自治体もあります。

市役所

結論からいうと、試験日の6ヶ月〜3ヶ月前くらいから始められるといいですね。

合格者の平均勉強時間が400時間なので、1日3時間勉強したとすれば133日(約4ヶ月)ほどですね。

  • 教養試験
  • 適性試験
  • 論文試験
  • グループワーク
  • 個人面接
  • 集団面接

国家や県に比べると、面接試験が多いです。

なお、自治体によっては専門試験もあるので、対策は早めにした方がいいですね。

また、最近は公務員試験を廃止して、民間企業みたいな選考にシフトしている自治体もあります。

警察官 / 消防官

結論からいうと、試験日の6ヶ月〜3ヶ月前くらいから始められるといいですね。

合格者の平均勉強時間が400時間なので、1日3時間勉強したとすれば133日(約4ヶ月)ほどですね。

  • 教養試験
  • 体力試験
  • 面接試験

警察官は筆記試験よりも面接試験が重視されます。

自治体にもよりますが、筆記試験の倍率1.5倍、面接3.0倍ほど。

試験科目は多いため、出題傾向を把握して必要な部分に特化して勉強することがポイントです。

高校までに勉強を頑張った人なら、筆記試験の対策はなくても合格することもできますよ。

公務員試験の勉強は何からやるべき?3つのポイントを解説!

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  • 優先順位の決定
  • 7割くらいの理解でOK
  • 基本は過去問題集

勉強を効率よくやるために必要な内容をまとめています。

ポイント①:優先順位の決定

科目が多くて、何から手をつければいいのか・・・

公務員試験は科目数が多いので、こういった悩みを持っている人は多いです。

結論をいうと、科目の優先順位を決めて勉強しましょう!

理由は、科目ごとに出題数が違っているからです。

また、合格点も7割前後であることから、全科目を勉強しなくてもいいため。

なので、まずは科目ごとの出題数を理解しておきましょう。

主な試験ごとの出題数は次のとおり。

教養試験

科目 国家一般 国税 県庁 市役所 警察官
数的推理 5 5 6 5 5
判断推理 8 8 9 7 9
資料解釈 3 3 1 2 2
現代文 6 6 4 3 4
英文 5 5 5 3 5
政治 2 2 4 3 4
経済 1 1 3 3 3
社会・時事 3 3 5 3 2
日本史 1 1 2 2 2
世界史 1 1 2 2 2
地理 1 1 2 1 3
思想 1 1 1 1
数学 1 1
物理 1 1 1 2 1
化学 1 1 2 1 2
生物 1 1 2 2 2
地学 1 1 1

専門試験

科目 国家一般 国税 県庁 市役所
憲法 5 3 4 3
民法 10 6 4 4
行政法 5 3 5 6
刑法 2 2
労働法 2 2
商法 2
経済学 10 4 9 11
財政学 5 6 3 3
経済政策
経済事情 2
経済史
統計学
会計学 8
経営学 5 6 2
政治学 5 3 2 2
行政学 5 2 2
社会学 5 2 3 3
国際関係 5 2 2
心理学 5
教育学 5
英語 10 12
情報数学 6
情報工学 6

ポイント②:全体の7割くらいでOK

結論をいうと、勉強は全体の7割くらい理解できればOKです。

なぜなら、出題される分野はだいたい決まっているからです。

例えば、下記図は警察官の判断推理(5年分)の出題内訳でして、出題分野にパターンがありますよね。

公務員試験 何から勉強すればいいか

「対応関係」100%、「順序関係」80%の出題率だと分かりますね。

逆に「集合」や「試合」「手順」などは、ほとんど出ていません。

なので、すべての範囲をカバーするって発想は捨てたほうがいいです。

出るところを把握して、全体の70%くらいをやるイメージ。

ポイント③:過去問題集を使いこなそう

基本的に参考書は不要でして、過去問題集を使って勉強しましょう!

MEMO
  • 過去問:その試験だけの問題を収録
  • 過去問題集:幅広い試験の問題を収録

いきなり過去問を使う理由は次の2つ。

  • 似た問題がでるから
  • 出る分野がわかるから

似た分野が出る

公務員試験は、試験の種類にかかわらず、基本的に同じ分野から出題されます。

なので、国家一般職で出ていた問題が翌年度に市役所で出題されるってことはよくありますよ。

つまり、試験によって出題内容に違いはないので、過去問題集を使って勉強することが効果的です。

出る分野がわかる

頻出分野=収録問題数が多いです。

過去問題集を使うことで、頻出分野に沿って勉強することできるので負担を減らすことができますよ。

公務員試験は、科目も範囲もアホみたいに広いのでまともに勉強をしていては落ちます。

なので、過去問題集を使って、無駄のない勉強をしましょう。

注意
  • 数的推理
  • 判断推理
  • 民法
  • 経済学

これらはテクニックや理解が必要なので、参考書(導入本)を使った方が効果的です!

公務員試験 独学でもできる勉強の仕方

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公務員試験は、暗記がメインなので、独学でも十分合格を狙えます。

僕自身も、独学で勉強しており、合格を勝ち取ってきました。

ポイントは「復習メイン」の勉強をすること。

江本

あなたは、勉強をするとき「1問終えるごとに不正解だった問題を解きなおしていますか?」

結論からいえば、この「1問終えるごとに解きなおす」作業をしているか、いないのかで勉強効率が圧倒的に違ってきますよ。

間違った勉強

「問題を解く⇒答えを読む⇒納得したつもりになる⇒次の問題へ」

心当たりがあるのではないでしょうか。

これは勉強しているようで、実は勉強になっていません。

点数が取れない人の典型的なパターンなので注意。

記憶に残る暗記の仕方は次のとおり。

記憶に残る勉強

「問題を解く⇒答えを読む⇒再度、自力で問題を解く⇒正答なら次の問題へ、間違ったら繰り返す」

大切なことは、必要な知識をその場で記憶し、ずっと保持しておくことです。

忘れてもいいので、絶対に勉強をしたその瞬間に覚える!という意識を持つことが大切で、この方法をとらないと、いつまでたっても記憶に残りません。

暗記は復習の量に比例する

エビングハウスの忘却曲線」というものを知っていますか?

人間の記憶は20分後に42%を忘れて、1時間後には56%、1日たったころには30%ほどしか残っていないというものです。

記憶の法則

つまり、一生懸命勉強した内容も1日経ったら70%は忘れてしまうわけです。

そのまま放置しておいたら・・・分かりますね。

そこで重要なのが「復習」です。

記憶に残りやすい、勉強の仕方

復習をメインにした勉強法が次のとおり。

1日目 今日の勉強
2日目 1日目にやった内容を少しやって、2日目の勉強
3日目 1~2日目にやった内容を少しやって、3日目の勉強
4日目 2~3日目にやった内容を少しやって、4日目の勉強

このように、一度やった問題は最低3日連続で見直す(反復学習)ことが重要!

これを実践すれば問題集1冊を終えて、最初に戻ったとき、圧倒的に覚えている部分が多いはず。

江本

あくまで3回は目安ですので、4回でも5回でも自分のペースに合わて修復しましょう。大事なのは勉強したら間をあけずに復習することです。

重要なことは「割り切り」

公務員試験の合格に必要な点数を知っていますか?

倍率にもよりますが、多くは60点~70点です

下記図は国家一般職のボーダーラインを示したデータです。

公務員試験のボーダーライン

見ての通り、ボーダーは60点ほど。

8割以上必要なら、どの科目も完璧にする必要があるけど、実際は6割くらいですからね。

出る科目・部分を把握して、割り切った勉強をするようにしましょう。

江本

1問しか出ない科目に気を取られるより、標準的な問題をいくつも解けるようにしておくことのほうが大切です。

復習のタイミングを理解

  • 翌日
  • 1週間
  • 1か月以内

この3タイミングで復習を入れていきましょう!

何度も「忘れて→覚えて」を繰り返すことで記憶が定着していきます。

カナダのウォータールー大学の研究によると、人間の記憶は「勉強した翌日、1週間、1か月以内に復習すれば記憶がよみがえる」という報告をしています。それが下記図。

記憶の法則2

※縦軸:記憶量、横軸:期間

青線がエビングハウスの忘却曲線でして、復習ゼロだと、どんどん忘れていきますね。

一方、赤の線は適切なタイミングで復習を入れたデータです。

復習をすれば記憶はいったん100%に戻ります。そしてまた、忘れていくのですが、徐々に忘れるスピードも弱まっていますね。

勉強ができる、できないは復習の量に比例すると思ってください。

復習なんてがっつり時間をとってやる必要はなくて、通勤・通学の時間や待ち合わせの時間などのすきま時間を有意義に使えばいいのです。

1日30分のすきま時間でも半年続けたら30分×180日=90時間分の勉強量になりますからね。

予備校の利点はスケジュール管理

基本的に自分でしっかりスケジュール管理ができれば、独学でも合格できます。

逆に計画を立てられない人は予備校を使った方が効果的かも。

多くの予備校では、学習スケジュールが組まれているため、それに従ってやればいいので楽です。

ただし、復習せずに受けていても意味はないので、そこは注意が必要。

公務員試験 勉強法まとめ

本記事では、公務員試験の勉強方法をまとめていました。

再度、内容のおさらいです。

  • 勉強時間、期間は1年〜半年がベスト!
  • 勉強は復習がメイン
  • 参考書は不要、過去問題集を使いこなす
  • 独学でも十分可能、大切なのはスケジュール管理

公務員試験は、科目も範囲も膨大なのでスケジュール管理が大切です。

とくに大学生や社会人なら尚更。

まずは科目の優先順位を決めて、取れる部分から手をつけていきましょう。

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