悩んでいる人
このような疑問に回答します。
こんにちは、江本(@emotokomin)です。
“江本”
公務員試験の難易度は、大学受験のように偏差値で表すことは難しいです。
なぜなら、倍率も試験内容も違うからです。
ただ、一つ言えることは簡単な試験=難易度は高いということ。
そこを踏まえて、今回は、「倍率」と「試験内容」から考える公務員試験の難易度を解説していきます。
ちなみに技術職は超楽なので除きます。
関連記事:【最新】公務員試験 日程一覧|合格へのロードマップ
タップで飛べるもくじ
【倍率で見る】公務員試験の難易度
まず難易度を表すデータとして倍率が参考になると思います。
だいたいの平均倍率はこんな感じ。
- 国家公務員:3〜5倍
- 都道府県:5倍〜10倍
- 市役所:10倍〜100倍
- 警察官:3倍〜10倍
- 消防官:10倍〜20倍
詳しく見ていきましょう!
難しいのは市役所です。
さっそく、結論ですが、倍率は市役所>都道府県・政令市>国家公務員の順で高い傾向にあります。
つまり、倍率で考えると難易度が高いのは市役所ということが言えますね。
さらに市役所は、自治体ごとに採用を行うため、100倍を超えることもよくあります。
筆記試験は、県職員や国家公務員と比べるとレベルは低いですが、全体的な人数が多いのでボーダーも高いです。
国家公務員は難しくない
一方、難しそうなイメージのある国家公務員ですが、倍率だけを見ると難易度は低いです。
2020年(令和2年度)の倍率は次のとおり。
- 国家一般職(関東):約5倍
- 国税専門官:約3.5倍
- 裁判所職員(関東):約5倍
市役所や県職員なら10倍を超えることがよくあります。
しかし、国家公務員の倍率は下がり続けているため、実は倍率だけを見ると、そんなに難しくはないんですね。
【試験内容で見る】公務員試験の難易度
続いて、試験内容での難易度を考えてみましょう。
公務員試験で行われる内容は、大きく分けて次の4つ。
- 教養試験
- 専門試験
- 論文試験
- 個人面接
このうち、多くの受験者は「教養試験」と「専門試験」に時間をかけて対策をしています。
どちらも試験科目が多いので、負担を少なくしようと教養試験だけで受験できる自治体を狙おうとしていませんか?
しかし、それは逆に難易度を上げているかもしれませんよ。
専門試験がある=難易度が高いは嘘
公務員試験の専門科目といえば、憲法や民法などがメインとなっています。
憲法や民法と聞いて、どんなイメージがありますか?
悩んでいる人
こう思っていると思います。
しかし、公務員試験レベルならそんなに難しくありませんよ。
おそらく物理や数学を勉強するより点数が取れると思います。
なぜなら、質の高いテキストが豊富で、出題されるところもパターンがあるからです。
なので、専門試験は難しそうだから・・・といって、選択肢から外すのはやめた方がいいですよ。
教養試験だけの自治体こそ難易度高い
教養試験だけだと、勉強の負担は減るかもしれませんが、ボーダーは確実に上がりますよ。
ちなみに、国家公務員のボーダーは6割あれば合格できています。
逆に教養試験だけの自治体だと6割だと超厳しく、7割あってギリギリ戦えるレベルだと思ってください。
センター試験を乗り越えていないと無理ゲー
とくに、センター試験を受験していない私立文系の方は教養試験だけの自治体を狙いがちですが、これも危険。
やはりセンター試験を乗り越えてきた連中は、基礎学力があるため、少しの労力で7割あたりを簡単に取ってくるからです。
また計算問題がメインなので、苦手な人が多いかと。
なので、そういった人よりも倍以上勉強して、やっと同じレベルになることができるわけ。
その点、専門試験があるところだと、多くは同じ土台から勉強を始めるので頑張り次第で十分戦えるということです。
専門試験のある方が、実は簡単だったりするんですね。
論文、面接だけだと尚更難しい
最近は、筆記試験をやらずに面接や論文だけで合否を決める市役所も増えています。
しかし、これも難易度は高いです。
なぜなら、公務員試験の対策をしていない民間志望組も気軽に受験できるからです。
民間組は、公務員志望者と比べると面接や論文対策を早めに行う傾向があるため、勉強だけに時間を割いている公務員志望者より有利。
公務員試験を突破する3つのポイント
次のとおりです。
- 傾向をしっかり分析する
- 正しい勉強法を理解する
- 科目の取捨選択をする
順番に解説します。
傾向をしっかり分析する
筆記試験の科目は多いですが、1科目ごとの出題数は試験種によって異なります。
なので、対策をはじめる前に試験傾向を分析することが大切!
例えば、国家一般職と特別区を比較すると次のとおり。
国家公務員 | 特別区 | |
---|---|---|
一般知能 | 27問 | 28問 |
一般知識 | 13問 | 20問 |
国家公務員は出題の70%が一般知能です。逆に一般知識は13問しかでませんし、ほとんどが社会科学です。
日本史や世界史は1問ずつしかでないので勉強する必要すらないわけですね。
こういった傾向を知るだけで科目を減らすことができますよ。
正しい勉強法を理解する
公務員試験の科目は数的推理や判断推理を除いて、ほぼ暗記です!
しっかりとした暗記方法や復習のタイミングを知っておけば、無駄なく勉強できますよ。
正しく勉強する方法を「公務員試験で60点以上を取るための勉強法|復習がポイントです。」で解説しています。参考にしてみてください。
科目の取捨選択をする
捨て科目と聞くと数学や理科、英語あたりを捨てる人が多いです。
しかし理系科目は安定して点数が取れる科目なので嫌いって理由で捨てるのは気を付けたほうがいいですよ。
公務員試験の受験者は多くが文系なので理系科目で超難問がでることは稀です。
高1レベルの問題が多いためしっかり勉強すればできるようになりますよ。
数学や理科は解くための解法さえ頭に入れてしまえばある程度の問題に正答することができるので1度できれば点数が安定するわけです。
詳細は「公務員試験 捨て科目は作ったほうがいい?効率的な科目選択」をご覧ください。
公務員試験の難易度まとめ
公務員試験の難易度について、倍率や試験内容からの見解をまとめていました。
一般的に難しそうなイメージがある、公務員試験ですが試験によってバラバラです。
まずは受験先の倍率を確認して、客観的な難易度を知っておきましょう。
また、試験内容も安易に負担が増えるからといって、専門試験を避けるのはよくありません。
教養試験だけの方がボーダーが高くなることも理解して、対策をするようにしましょう。