この記事はⅠ類(大学卒業程度)とⅢ類(高校卒業程度)どちらにも共通する話なので、警視庁警察官を目指す全ての方が対象!

警視庁の論作文試験は何文字ですか?どんな問題が出るのか過去問を見てみたいです。
この疑問に解答します。
警視庁警察官採用試験を受ける人は知っているかもしれませんが、一次試験に論作文試験があります。
教養試験だけでも面倒なのに、論作文まであるのでウンザリしている人も多いのではないでしょうか。そもそも論作文試験って何?と思っているかもしれません。
そこで今回は警視庁警察官採用試験の論作文試験について情報をまとめていきたいと思います。
結論を言えば、文字数は1,000字で、最低でも800字以上は書きましょう!
これを深掘りしていきますね!過去問も三年分まとめているので確認してみてください。
>>警視庁警察官の勉強法!独学が難しい理由と効率的な対策法を紹介
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【警視庁警察官採用】論作文試験とは
「警察官になることに対する自信と不安について述べなさい。」
警視庁
論作文試験とは、このようなお題に沿って自分の考えを書かせることで、筆記試験では判断できない「受験者の考え方や思い」を評価します。
ただ文章を書くだけではなく、しっかり聞かれていることを把握して書くことが大切です。
論作文試験の文字数
論作文の文字数は最大1,000字となっています。
論作文のルールとして最大字数の8割くらいが基準となるので、800字~を目安に書けるといいでしょう。

文字数が少ないとどうなるの?
文字数が埋まらなくても落ちることはありません。
しかし、半分(500字)も書けないと、内容自体がめちゃくちゃになっていると思います。
その場合は判定されず、不合格になる可能性もあるので注意したいですね。

言い忘れたけど、作文の試験時間は80分です!
論作文試験の配点
警視庁警察官の配点比率は公表されていませんが、受験者からの報告や開示データ、他県の警察官採用試験から察すると以下のようになります。
試験内容 | 配点比率 |
---|---|
教養試験 | 15% |
論作文 | 20% |
国語試験 | 5% |
面接試験 | 40% |
体力検査 | 20% |
合計 | 100% |
かなり重要だとわかるはずです。
実際、教養の点数が低い方が合格していることからも論作文の配点は高いと言えるでしょう。
【警視庁警察官採用】論作文試験の過去問テーマ
実際に出題された過去問を見てレベルや内容を把握しましょう。
3年分の過去問をまとめています。
2021年(令和3年度)
第1回(5月試験)
現在、自らの成長に必要なものを理由とともに述べた上で、今後、その成長に向けてどのように努力し、警察官として自らの能力を発揮していきたいか述べなさい。
第2回(9月試験)
AI(人工知能)をどのようにして警察組織に取り入れるか。また、取り入れたことでどのような変化があるか述べなさい。
第3回(1月試験)
第2回(9月試験)
安全・安心な社会の実現を目指していく上で役に立つあなたの経験・知識を挙げ、どのような警察官を目指すのか、具体的に述べなさい。
第3回(1月試験)
2020年(令和2年度)
第1回(5月試験)
新型コロナウイルスの影響で中止
第2回(9月試験)
努力して困難に打ち勝った経験と、そこから得たことをどのように警察官として活かしていきたいか述べなさい。
第3回(1月試験)
知っている人教えてください!
第2回(9月試験)
警視庁警察官を目指す具体的な理由と警視庁の魅力について挙げた上で、警察官としてやりたいことを述べなさい。
第3回(1月試験)
あなたが都民から信頼される警察官となるためには、どのような努力が必要だと思うか。具体的に述べなさい。
2019年(令和元年度)
第1回(5月試験)
警視庁警察官という職業についてあなたの考えを述べた上で、警察官になることに対する自信と不安について述べなさい。
第2回(9月試験)
募集なし
第3回(1月試験)
あなたが今、興味や関心を持っていることについて述べ、それを警察官の仕事にどのように活かしていきたいか述べなさい。
第2回(9月試験)
学生生活の中で得た最も大切なことは何ですか。それを警察官としての活動にどのように活かしていきたいか述べなさい。
第3回(1月試験)
自分自身を高めるために取り組んでいることについて述べ、それを警察官の仕事にどのように活かしていきたいか述べなさい。
2019年より前の過去問は下記記事でまとめているので確認してください。
(Ⅰ類)>>
(Ⅲ類)>>【警視庁警察官採用三類】過去12年分の作文テーマまとめ
【警視庁警察官採用】論作文試験の書き方!対策法3ステップ
論作文試験の対策は難しいです。
理由は簡単で、一人では正解が分からないから。
なので、指導者を見つけて対策するようにしましょう。
まずは、下記の3つを把握することが必要!
- 書き方を知る
- 練習する
- 添削を受ける
順番に見ていきましょう。
ステップ①:「型」を勉強する
最初にすることは、作文の「型」を知ることです。
なぜなら、内容が良くても、構成ができていないと読みにくいからです。
- 「起承転結」
- 「三段型」
- 「頭括型」
型だけでもけっこう種類があります。
それぞれ適した使い方があるので、まずは「よくわかる!公務員試験のための論作文術」を使って勉強してみてください。
既に書き方が分かっている人は次へ。
ステップ②:書く練習をする
次に、何度も書いて練習をしましょう。
ここでは、時間を図って書くことがポイントです。「知識があるからできる」とは限りません。

論作文の試験時間は80分です!
ホームランの打ち方を勉強しても、すぐに打てますか?無理ですよね。打ち方を知って練習することで打てるようになります。
論作文も同じです。何度も書いて型を使えるようにすることが重要です。
書くときのテーマが欲しい方は、以下の記事で過去問を公開しています。参考にしてください。
(Ⅰ類)>>
(Ⅲ類)>>【警視庁警察官採用三類】過去12年分の作文テーマまとめ
ステップ③:添削を受けること
最後は、書いた作文を先生などに見せましょう!
作文は、自分では評価することが難しいからです。
第三者に添削をしてもらうことで、誤字脱字や文章表現の誤りなどを客観的に知ることができますよ。
「書く→添削」を繰り返すことで着実に書けるようになっていきます。一人では永遠に終わらないので注意してください。
>>公務員試験の論作文対策で添削が重要な理由とおすすめの添削サービスを紹介
【警視庁警察官採用】作文試験の足切りに注意して対策しよう!
本記事は警視庁警察官採用の論作文試験についてまとめていました。
論作文試験の対策を後回しにする人は足切りがあるので注意が必要!
足切りとは基準点のことで、素点がこれに達しない場合は不合格になることを意味します。
足切りになる論作文の特徴は次のとおり。
- 文字数が明らかに少ない(500文字以下)
- テーマがズレている
- 誤字・脱字が多い
このような答案は1人では気づくことができません。
自分では書けていると思っていても、テーマからズレていたり、そもそも文章構成がおかしかったりします。
こういったミスを防ぐにはしっかり添削を受けて対策すること。
そういった事態を除けば、足切りになることはあまりないのでちゃんと対策をしていきましょう!