【高卒・短大卒】公務員試験の科目は?合格点が取れる勉強方法を解説!

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高校2年生
高校2年生

今、高校2年生で公務員試験を考えています。筆記試験はどんな試験科目が出るのでしょうか?具体的な勉強方法を教えてください。

本記事は公務員試験(高卒・短大卒程度)の試験科目と勉強方法を紹介しています。

結論を最初に言うと、 公務員試験は科目の多い大学入学共通テストです。レベルは中学~高校1年くらいなので難しくはありません。

公務員を目指すときに1番の壁となるのが筆記試験です。

なんで就職するのに勉強しなくちゃいけないの・・・と思う人は多いはず。僕もすごく思いました(笑)

この記事を読んで科目の特徴を理解し、効率よく勉強していく手順を把握してみてください。

江本
江本

江本です。ツイッターnoteもやっています。お問い合わせはこちら

【高卒・短大卒】公務員試験の試験科目は?

公務員試験は、科目の多い大学入学共通テストのようなもので「一般知能」と「一般知識」で構成されています。

  • 一般知能(数的推理 / 判断推理 / 資料解釈 / 文章理解)
  • 一般知識(社会科学 / 人文科学 / 自然科学)

勉強をはじめるにも、どんな科目なのか知らないことには対策できませんよね。

そこで最初に科目ごとの特徴やポイントを解説していきます。

数的推理

数的推理は小学校の算数や中学校の数学を思い出させるような出題がメインの科目です。

主な出題分野は次のとおり。

  • 数の計算
  • 式の計算
  • 方程式・不等式
  • 割合と比
  • 速さ
  • 確率
  • 図形の計量

数的推理の特徴は出題数が多く全体の15%~20%を占める場合が多いことです。

しかし、計算問題を多く含むため苦手な人も多いんですよね・・・。

高得点を取るためには攻略が必須なので優先して対策するようにしましょう。

参考として問題に挑戦してみてください。

過去問チャレンジ

(解答時間:3分)

 ある池の周りをAが分速70mで、Bが分速80mで歩く。この池の周りのある地点から、2 人とも同時に時計回りに歩き始めたところ、AがBより1周遅れてBに追い越されるまで15分かかった。この池の周りのある地点から、Aが時計回りに、Bが反時計回りに同時に歩き始めると、2 人が最初に出会うのは何分後か。

1  1分後
2  2分後
3  3分後
4  4分後
5  5分後

判断推理

判断推理は公務員試験で初めて勉強する人が多い科目です。

「文章を読んで推理する」「条件から正解を導く」といったクイズのような問題から「図形を切断した断面図」や「図形を回転させたときの軌跡」など空間把握についても出題があります。

主な出題分野は次のとおり。

  • 論理
  • 対応関係
  • 位置関係
  • 順序関係
  • 手順
  • 試合
  • 数量
  • 平面図形
  • 空間図形
  • 切断図
  • 折り紙
  • 展開図
  • 投影図

特徴は数的推理と同じく問題数が多いことです。

数的推理に比べると謎解き感覚で解けるため対策しやすいですが、時間をかけすぎると時間切れになってしまうため注意が必要です。

参考として問題に挑戦してみてください。

過去問チャレンジ

(解答時間:3分)

 あるクラスの生徒を対象にアンケートをとったところ、「春が好きな者は夏が好きではない。」ということが分かった。このクラスの担任が、「夏が好きな者は,秋と冬の少なくともどちらかは好きである。」という仮説を立てた。この仮説が証明されるためには、次のどの条件が必要か。

1  春が好きでない者は、秋と冬のどちらか一方が好きである。

2  春が好きな者は、秋と冬のどちらも好きでない。

3  秋と冬のどちらも好きでない者は、春が好きである。

4  秋が好きでないかまたは冬が好きでない者は、春が好きである。

5  秋が好きかまたは冬が好きな者は、春が好きでない。

資料解釈

資料解釈は図形や表に示されたデータを分析して正しい選択肢を選ぶ問題です。

グラフも円グラフ、棒グラフ、帯グラフなど様々なので見方を知っておくことが重要!

過去問チャレンジ

(解答時間:3分)

文章理解

文章理解は短い文章を読んで趣旨把握や内容が一致する選択肢を選ぶ問題です。

主な出題分野は次のとおり。

  • 現代文
  • 英文
  • 古文・漢文

現代文はとくに対策しなくても解ける科目ですが、英文や古文は最低限の知識が必要です。

また、1問に時間をかけすぎると時間切れになってしまうため、速く解く練習をしましょう!

過去問チャレンジ

(解答時間:3分)

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社会科学

社会科学は「政治」「経済」「社会」の3科目で構成される分野です。

主な出題分野は次のとおり。

政治経済社会
日本国憲法需要と供給社会保障
国会市場経済労働事情
内閣国民経済人口
司法国民所得環境問題
選挙制度金融政策現代社会
地方自治経済事情時事
国際政治国際経済 
民主政治  

特徴は知識科目の中では1科目あたり出題数が多いです。

単純な暗記で得点できるため早めに手をつけるようにしましょう。

過去問チャレンジ

(解答時間:1分)

 我が国の国会,内閣,裁判所に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1  国会は法律を制定する唯一の機関であるため,法律案の提出権は国会議員のみに認められている。国会において成立した法律を執行するのが内閣である。

2  国会では法律案の審議に当たり,審議会を開いて有識者の意見を取り入れている。また,内閣には国政調査権が与えられており,広く国民の意見を募るパブリックコメントを実施している。

3  内閣は国会の信任に基づいて成立しており,衆議院・参議院の両方が,内閣不信任決議案を可決した場合又は内閣信任決議案を否決した場合,内閣は直ちに総辞職する必要がある。

4  国会は最高裁判所の長官の指名や裁判官の任命を行う。一方,最高裁判所は国会議員の適格性を問う弾劾裁判を行い,国会議員を罷免することができる。

5  最高裁判所は,法律や命令等が憲法に適合するかしないかを決定する違憲立法審査権を有しており,下級裁判所もこの権限を有している。

人文科学

人文科学は「日本史」「世界史」「地理」「国語」「思想」で構成される分野です。

主な出題分野は次のとおり。

日本史世界史地理
原始・古代古代文明地図
奈良時代アメリカ史気候
平安時代イギリス史地形と大気
鎌倉時代フランス史農業
室町時代中国史エネルギー
戦国時代ロシア史貿易
江戸時代インド史地誌
明治時代アジア史 
大正時代2つの世界大戦 
昭和・平成戦争後の世界 
国語思想
漢字西洋思想
同音異義語中国思想
四字熟語日本思想
ことわざ 
慣用句 
文法 

見てのとおり、暗記科目ばかりなので対策に苦労しますよ。

全科目を勉強するのではなく、出題度の高い分野から手をつけることがポイントです。

過去問チャレンジ

(解答時間:1分)

 江戸時代の政策に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1  徳川綱吉は,足高の制を採用して柳沢吉保や新井白石などの有能な人材を広く登用し,彼らの助言に従って,生類憐みの令を廃止した。

2  徳川吉宗は,享保の改革を行い,飢饉に苦しむ農民に米を支給する上げ米を実施するとともに,参勤交代を廃止して諸大名の負担の軽減を図った。

3  田沼意次は,上知令を出し,庶民に厳しい倹約を命じた。また,幕府財政の再建のために,印旛沼の干拓を中止し,支出の削減に努めた。

4  松平定信は,寛政の改革を行い,旧里帰農令を出して江戸に流入した没落農民の帰村や帰農を奨励した。また,寛政異学の禁を発し,朱子学を正学とした。

5  水野忠邦は,天保の改革を行い,株仲間を結成させ,商品の流通を促進して商業を活性化させた。また,棄捐令を出して札差の救済を図った。

自然科学

自然科学は「数学」「物理」「化学」「生物」「地学」で構成される分野です。

主な出題分野は次のとおり。

数学物理化学
二次関数物質の構成
二次方程式運動化学量・物質量
式の計算仕事原子の性質
因数分解エネルギー物質の三態
三角比気体の法則
一次不等式溶液の濃度
図形と方程式化学反応式
複素数と方程式電流・電圧・抵抗熱化学方程式
式と照明酸・塩基
指数・対数磁界酸化・還元
微分・積分物理学の原理・法則の名称金属の性質
  電池・電気分解
  気体の性質・発生
  化学総合
生物地学
細胞の構造地球内部の構造
植物の特徴地質・地形
消化地震
生殖火山と火成岩
発生大気圧と前線
遺伝、遺伝子海流
心臓と血液の循環自転・公転
総合天体
神経系 
生態系 
物質の循環 

文系出身者からすると、苦手科目が多い領域です。

とはいえ、出題数の25%ほどを占めるため、苦手でも1,2科目は対策をしましょう!

おすすめ暗記で片付く生物や地学。

過去問チャレンジ

(解答時間:1分)

 火山活動に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1  マグマは,周囲の岩石より密度が小さいため,浮力により地下深部から上昇する。周囲の岩石と密度が同じになる深さに達すると上昇をやめ,マグマだまりを形成する。

2  高温で二酸化ケイ素(SiO2)の量が多い玄武岩質溶岩は粘性が大きく,流れにくい。また,揮発成分が抜けやすいので,穏やかな噴火となり,溶岩ドームが形成されやすい。

3  高温の火山ガスと火山砕屑せつ物がゆっくりと山を流れ下る火砕流は,粘性の小さいマグマで起こりやすい。また,火山ガスは主に二酸化硫黄から成るが,二酸化炭素を含むこともある。

4  中央海嶺や弧状列島のようなプレートの境界部には,噴火する火山が広く分布しているが,これらはホットスポットと呼ばれる。ホットスポットは,プレートの動きに連動して移動する。

5  マグマが地下深くでゆっくり冷えて固まった岩石を火山岩といい,急速に冷えてできた岩石を火成岩という。急速に冷えると,大きく粗粒で粒径のそろった斑晶ができる。

このような科目をこれから勉強しなくてはいけません。

続いて具体的な勉強方法を解説していきます。

江本
江本

余談ですが、数的推理や判断推理は教員採用試験でも出題があるようで、公務員に関係なく求められている能力ってことがわかりますね!(参考:大阪府教員採用試験の内容は何が重要?傾向と勉強方法を徹底解説!

【高卒・短大卒】公務員試験の勉強法3ステップ

公務員試験は科目数が多いため闇雲に勉強することはNGです。

毎年多くの受験者を見ていますが、筆記試験で点数が取れない人の多くは事前準備が不足しています。

勉強を始める前に準備することは次の3つ。

  1. 勉強する科目を決める
  2. 出題範囲を把握する
  3. 参考書・問題集をそろえる

順番に解説します。

勉強する科目の決定

最初にすることは勉強する科目を決めましょう。

なぜなら、科目ごとに問題数が違うからです。

主な試験の問題数がこちら。

例)試験別の問題数一覧

科目国家公務員県職員市役所
数的推理475
判断推理767
資料解釈252
現代文443
英文243
古文1
政治224
経済223
社会112
日本史121
世界史222
地理222
国語21
英語2
思想1
数学13
物理111
化学112
生物112
地学111

このように試験によって問題数が違います。

国家公務員や市役所(9月)の資料解釈は2問しかでませんが、県職員(東京都)だと5問出るので優先度は高くなりますね。

同じように数学は多くの試験では1問程度ですが、東京都や消防庁は3問も出るため全部捨てることは危険です。

どの科目を勉強すれば効率よく点数が取れるかシミュレーションしてみましょう。

出題範囲を把握する

2つ目は出題範囲を把握しましょう。

理由は簡単で、出る単元とまったく出ない単元を区別するためです。

参考)警視庁の出題範囲

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見てのとおり出ている単元と出ていない単元が丸わかりですね。

確率を勉強するなら「確率」だけ勉強すればいいですよね。順列なんてまったく出ていないので勉強するだけ時間の無駄です。

このような出題範囲を知っておくことが、時間を有効活用するためには必須といえるでしょう。

参考書・過去問題集

勉強する科目や単元がわかったら、いよいよ勉強をしていきます。

ここで重要なことは勉強は過去問題集を使ってしましょう!

なぜなら、出題の多くが過去に出題された類問だからです。

例)県職員の出題

ある保育園に通っている女の子たちの雨の日の格好について次のことがわかっている。

・ズボンをはいている子どもは長靴をはいている。
・傘をさしている子どもはレインコートをきていない。

このとき「ズボンをはいている子どもは傘をさしていない」と確実にいうために必要なのは、次の内どれか。

1ズボンをはいている子どもはレインコートを着ていない
2長靴をはいている子どもは傘をさしている
3長靴をはいている子どもはレインコートを着ている
4傘をさしている子どもは長靴をはいている
5レインコートを着ている子どもは長靴をはいていない

三段論法や対偶を使って解く問題です。

もう1問見てみよう。

例)裁判所事務官の出題

あるクラスで生徒の得意な運動について調べたところ、次の結果がわかった。このとき確実にいえることはどれか。

・野球が得意な生徒は剣道が不得意である
・野球が不得意な生徒はサッカーが得意である
・テニスが不得意な生徒はサッカーか剣道のどちらかが得意である

1サッカーが得意な生徒は野球が得意である
2剣道が得意な生徒は野球もテニスも得意である
3テニスが得意な生徒はサッカーも剣道も不得意である
4サッカーが不得意な生徒は野球もテニスも得意である
5剣道が不得意な生徒は野球かテニスのどちらかが得意である

見比べてみてどうでしょうか?

内容が似ていますよね。

基本的に考え方(解き方)はどの公務員試験でも同じなので、過去問集を使って勉強することが楽なのです。

なので長い参考書をダラダラ読むことは効率が悪いので、どんどん問題を解いて覚えてしまいましょう。

なお、おすすめのテキストを下記記事で紹介しています。

関連記事【科目別】公務員試験(高卒)でおすすめの参考書・問題集を紹介






【高卒・短大卒】公務員試験の対策法まとめ

以上、高卒・短大卒程度公務員試験の勉強法でした。

もう一度、内容を確認しましょう。

これから勉強する科目は次の7つでしたね。

  1. 数的推理
  2. 判断推理
  3. 資料解釈
  4. 文章理解
  5. 社会科学
  6. 人文科学
  7. 自然科学

科目が多いので、特徴を把握して勉強するようにしましょう。

そのために、意識することが次の3つ。

  • 問題数の確認
  • 出題範囲の把握
  • 問題集を中心に勉強する

無駄をなくして、効率よく勉強できる人が合格する試験です。

仕事でもダラダラやっている人はダメですよね。

なので、勉強の段階から効率を重視できるようにしましょう。