こんにちは、江本(@emotokomin)です。
本記事では、「国立大学法人等職員採用試験の倍率」をメインに、試験概要をまとめています。
“江本”
国立大学職員(事務)になるには、国立大学法人等職員採用試験に合格しなければいけません。
受験資格に学歴は関係ないため、高卒でも受験できますよ(同期にいます)。
試験は年1回実施されています。
試験はブロック(関東とか九州など)での実施なので、ブロック内の大学や各種機関を受験することができます。
例)関東甲信越を受験した場合
- 茨城大学、筑波大学、筑波技術大学
- 宇都宮大学、群馬大学、埼玉大学
- 千葉大学、東京大学、東京医科歯科大学
- 東京外国語大学、東京学芸大学、東京農工大学
- 東京藝術大学、横浜国立大学、新潟大学 他にも複数
各大学の採用数は5~10人なので、狭き門です。
しかし、試験は難しくないため、誰にでもチャンスはありますよ。
試験内容を理解して、対策をはじめてみましょう!
タップで飛べるもくじ
国立大学法人等職員採用試験 倍率の推移
2020年(令和2年度)の全国倍率は3.6倍でした。
※一次倍率。
倍率は低下傾向で、過去1番の低さとなっています。
二次試験以降は各大学・機関ごとの採用になるため、とても高倍率が予測されます。詳しくは難易度(後述)をご覧ください。
ブロックごとの倍率は次のとおりです。
※2020年~2016年までを掲載。
2020年(令和2年度)
ブロック | 申込数 | 合格者 | 倍率 |
---|---|---|---|
北海道 | 1,065 | 471 | 2.3 |
東北 | 1,869 | 529 | 3.5 |
関東甲信越 | 7,821 | 1,505 | 5.2 |
東海北陸 | 2,848 | 891 | 3.2 |
近畿 | 3,245 | 588 | 5.5 |
中国・四国 | 2,480 | 1,071 | 2.3 |
九州 | 4,290 | 1,490 | 2.9 |
関連記事:【最新】公務員試験 倍率一覧|受かりやすいのはどこ?
2019年(令和元年度)
ブロック | 申込数 | 合格者 | 倍率 |
---|---|---|---|
北海道 | 1,211 | 480 | 2.5 |
東北 | 1,914 | 555 | 3.4 |
関東甲信越 | 8,998 | 1,401 | 6.4 |
東海北陸 | 3,241 | 1,131 | 2.9 |
近畿 | 3,330 | 731 | 4.6 |
中国・四国 | 2,612 | 1,069 | 2.4 |
九州 | 5,052 | 1,301 | 3.9 |
2018年(平成30年度)
ブロック | 申込数 | 合格者 | 倍率 |
---|---|---|---|
北海道 | 1,249 | 477 | 2.6 |
東北 | 2,183 | 538 | 4.1 |
関東甲信越 | 9,949 | 1,369 | 7.3 |
東海北陸 | 3,279 | 1,307 | 2.5 |
近畿 | 4,052 | 742 | 5.5 |
中国・四国 | 2,702 | 1,129 | 2.4 |
九州 | 5,263 | 1,478 | 3.6 |
2017年(平成29年度)
ブロック | 申込数 | 合格者 | 倍率 |
---|---|---|---|
北海道 | 1,420 | 499 | 2.8 |
東北 | 2,243 | 497 | 4.5 |
関東甲信越 | 10,877 | 1,366 | 8.0 |
東海北陸 | 3,598 | 1,488 | 2.4 |
近畿 | 3,830 | 758 | 5.1 |
中国・四国 | 2,810 | 788 | 3.6 |
九州 | 5,495 | 856 | 6.4 |
2016年(平成28年度)
ブロック | 申込数 | 合格者 | 倍率 |
---|---|---|---|
北海道 | 1,506 | 465 | 3.2 |
東北 | 2,313 | 477 | 4.8 |
関東甲信越 | 11,257 | 1,456 | 7.7 |
東海北陸 | 3,813 | 1,274 | 3.0 |
近畿 | 4,245 | 706 | 6.0 |
中国・四国 | 2,919 | 709 | 4.1 |
九州 | 6,088 | 770 | 7.9 |
国立大学法人等職員採用試験 日程
採用試験は7月~行われています。
選考スケジュールが、少し特殊なので下記で確認してくださいね。
まずは受験するブロックを決めましょう。
試験は7つのブロックに分かれて試験があります。
- 「北海道ブロック」
- 「東北ブロック」
- 「関東甲信越ブロック」
- 「東海北陸ブロック」
- 「近畿ブロック」
- 「中四国ブロック」
- 「九州ブロック」
自分が希望する地区や大学法人があるブロックに出願をしましょう。
そうです。
同じように「大阪大学」で働きたいなら「近畿ブロック」って感じです。
1次試験は全国同じ日程、問題を使って実施されます。
この試験によって受験者の3分の1くらいに人数を絞ります。
1次試験の合格発表後に各国立大学、高等専門学校等が個別に就職説明会を実施します。
ここでエントリー方法や選考内容を教えてもらいます。
日程が違っていれば、複数の機関を受験できますよ!チャンスを増やしましょう。
一次試験(筆記試験)は全国統一日に実施されますが、二次試験は各大学・機関ごとに選考を行うことを覚えておきましょう。
試験日程の詳細は次のとおりです。
2020年(令和2年度)
受付期間 | 5月13日~5月27日 |
---|---|
一次試験 | 7月5日 |
一次試験 合格発表 |
7月22日 |
二次試験 | 7月26日~(注1) |
最終合格 | 8月下旬~(注2) |
注1、2)各機関によって異なります。
2019年(令和元年度)
受付期間 | 5月15日~5月29日 |
---|---|
一次試験 | 7月7日 |
一次試験 合格発表 |
7月25日 |
二次試験 | 7月26日~(注1) |
最終合格 | 8月下旬~(注2) |
注1、2)各機関によって異なります。
国立大学法人等職員採用試験 募集区分
「図書区分」がありますよ!
試験では事務職以外にも多くの職種が募集されています。
技術区分(理系)は、倍率も低くねらい目です!
募集される区分は次のとおり。
区分 | 職種 |
---|---|
事務職 | 事務 |
図書 | |
技術職 | 電気 |
機械 | |
土木 | |
建築 | |
化学 | |
物理 | |
電子 | |
資源工学 | |
農学 | |
林学 | |
生物・生命科学 |
国立大学法人等職員採用試験 年齢制限
29歳まで受験することができますよ!
学歴は関係ないため、年齢要件を満たしていれば受験できます。
詳細は次のとおりです。
2020年(令和2年度)
1990年4月2日以降に生まれた者
2019年(令和元年度)
1989年4月2日以降に生まれた者
国立大学法人等職員採用試験 内容
試験は「筆記試験」と「面接」が実施されます。
筆記試験は全員、同じ内容ですが、面接は、大学ごとに異なります。
詳細は次のとおりです。
筆記「教養試験」
教養試験は全区分・全地区同じ内容の試験が実施されます。
内容は国家公務員や県職員などと同じ教養試験(公務員試験)です。
出題科目は次のとおり。
- 一般知能(文章理解、数的推理、判断推理、資料解釈)
- 一般知識(社会、人文、自然)
試験時間は120分で、40問に解答します。
出題形式は5つの選択肢から1つを選んでマークシートに記入する形式。
面接など
面接試験は、二次選考で実施されます。
試験内容は大学によって異なります。
主な内容は次のとおり。
- 個人面接
- 集団面接
- 集団討論
内容は様々なので、志望する大学情報をチェックしましょう。
国立大学法人等職員採用試験 難易度
難易度は見方(下記参照)によって異なります。
- 筆記試験:難易度は低い
- 最終合格:難易度は超高い
筆記試験はどのブロックも3倍程度です。
合格点(ボーダー)も7割(28/40問)あれば合格できるため、傾向通り勉強すれば取れます。
しかし、最終合格は難易度が一気に上がるんですね。
※大学ごとに倍率を公表していないため、あくまで参考値としてみてください。
例)千葉大学
- 一次試験:5.2倍
- 二次試験:150倍
例えば、2020年千葉大学の採用数は5人。関東甲信越ブロックの1次合格者は1500名ほどでした(5.2倍)。
二次試験では、この半分の750人が千葉大学の選考を受けたとしたら、最終倍率は750人÷5=150倍になります。
難易度のイメージができたでしょうか。
国立大学法人等職員採用試験まとめ
本記事では、国立大学法人等職員採用試験の概要をまとめていました。
筆記試験(一次)だけで見れば、難易度は低く、倍率も3倍程度です。
しかし、二次試験は大学ごとに行われるため、採用数も5名~10名程度。
そのため、最終合格はとても狭き門ですよ。
対策方法は公務員試験と同じく「教養試験」が課されるため、出題傾向を把握して勉強をはじめましょう。
今回は以上です。