本記事は横浜市役所の公務員面接で聞かれる過去問(質問)について紹介しています。
過去問(質問)だけでなく、面接の攻略方法も紹介しているので参考にしてください。
【本記事の内容】
- 面接の特徴(回数 / 評価基準 / 合格率)
- 面接でよく聞かれる質問一覧(大卒 / 高卒 / 社会人採用)
- 面接で落ちる受験者に共通する理由
- 面接でよくある悩み(面接カード / 対策法)
頑張って筆記試験を突破しても、面接で半分以上が落ちてしまいます。
あと一歩で横浜市の事務職員になれるのに、面接で不合格になることは絶対に避けたいですよね。
面接を攻略するには、事前に聞かれる質問を把握し自分の言葉で熱意を伝えられるようにすることがポイントになります。
本記事を読んで、横浜市役所の面接を攻略しましょう!
タップで飛べるもくじ
【横浜市役所職員採用試験】面接の特徴|回数や合格率について
最初に、横浜市役所の面接試験について特徴を説明します。
- 面接は2回
- 評価されるポイント
- 合格率
特徴①:面接回数は一人2回
横浜市役所の採用面接は、二次試験と三次試験の2回実施されます。(大卒と社会人採用)
配点も高いことから、より人間性を重視した選考方針といえますね。
横浜市役所の配点
試験 | 大卒・社会人 | 高卒 |
---|---|---|
教養試験 | 15 | 40 |
面接 | 630 | 300 |
論文・作文 | 15 | 100 |
合計 | 660 | 440 |
特徴②:評価されるポイント
横浜市の評価基準は公開されていませんが、公務員試験の採用は基本的に人事院(国家公務員)がベースとなっています。
評価ポイント
積極性 | ・率先して物事に取り組むことができるか ・必要な自己主張ができるか ・熱意や意欲を持って物事に取り組めるか |
協調性 | ・考え方や立場が異なる他者とやりとりできるか ・他人を思いやり、自己中心的なところはないか ・集団の中にうまく溶け込めるか |
責任感 | ・誠実にものごとに対処しているか ・組織人として自覚的な行動ができるか ・まじめで、信頼できるか |
安定性 | ・落ち着きがあり、安定しているか。動揺はないか ・場に応じた自己規制をすることができるか ・困難に直面しても冷静に対応できるか |
表現力 | ・質問に対する応答は適格か ・話している内容に一貫性があるか ・話し方がわかりやすく簡潔か |
やはり一番大きいのは責任感や積極性の観点で、多くの質問を通して確認しています。
最近は個人プレイより集団組織として活躍を求められているので「今までの経験」や「努力してきたこと」などの質問から素質や適性を見極めるわけですね。
横浜市の場合、責任感や積極性は特に大切だと把握しておきましょう。
圧迫面接のような質問はあまりない
横浜市役所は、あまり圧迫じみた質問がこないことも特徴の一つです。
例えば、「あなたのやりたいことは横浜市より神奈川県庁の方ができると思いますが、どう考えていますか」みたいな回答に困る質問のこと。
5、6年前はこのような質問が多かったのですが、最近は「不祥事に関する質問」や「将来性を見極める質問」などがよく聞かれています。
具体的な過去の質問は後述していますが、実際にどんな質問が聞かれているのかリアルな内容が知りたい方は下記記事を参考にしてみてください。
どんな質問がされたか、実際に面接を受けてきた人の情報をまとめているので、面接対策にはかかせない裏技的なサイトです!
特徴③:面接の合格率
区分 | 合格率 |
---|---|
大卒程度 | 32.4% |
高卒程度 | 38.2% |
社会人 | 14.4% |
面接試験の合格率は、だいたい20~30%です。
筆記試験をどれだけ頑張って突破できても、まだまだ落ちる可能性の方が高いので、筆記も面接もバランスよく対策することが大切。
>>横浜市役所の採用倍率は?過去10年間の結果や一次、二次の倍率まで紹介!
【横浜市役所採用試験】面接の過去問|よく聞かれる頻出質問
面接の特徴がわかったところで、今回の本題である「過去の面接でよく聞かれる質問」を共有します。
全部に回答できるようにしてみましょう!
質問①:大卒程度
- 緊張していますか。
- 退職した理由を教えてください。
- なぜ公務員に転職を考えたのですか。
- なぜ横浜市を志望したのですか。
- 併願状況を教えてください。
- 国家公務員は受けていないのですか。
- 自己PRをしてください。
- 長所は何ですか。
- 長所を仕事に活かせますか。
- 試験に落ちたらどうしますか。
- 働きながら採用試験を受けることは考えなかったのですか。
- 短所は何ですか。
- 短所が原因で失敗したことはありますか。
- 横浜市の施策で興味のあることはありますか。
- 今までの経験で取り入れることができるスキルはありますか。
それぞれの質問について、自分の言葉で考えることが重要です。
他にも過去の質問を下記記事で共有しているので、ひとつひとつの質問を完璧に答えられるように準備しましょう!
>> 横浜市職員採用(大卒程度)の面接試験で質問された過去問を解説!
質問②:高卒程度
- 自己紹介をしてください。
- 長所は何ですか。
- 短所は何ですか。また、克服するために努力していることは何ですか。
- 短所が原因で失敗してしまった経験はありますか。
- 趣味や特技は何ですか。
- 志望動機をいってください。
- 横浜市職員として取り組んでみたいことは何ですか。
- なぜ横浜市を志望するのですか。
- 他の県や市ではなく、横浜市がいい理由は何ですか。
- 併願状況を教えてください。
- 今までに努力したことは何ですか。
- 過去の経験で辛かったこと、そこから学んだことは何ですか。
- これまでに達成感を感じた出来事は何ですか。
- 高校時代に一番印象に残っている出来事は何ですか。
- 部活動は何をやっていましたか
それぞれの質問について、自分の言葉で考えることが重要です。
他にも過去の質問を下記記事で共有しているので、ひとつひとつの質問を完璧に答えられるように準備しましょう!
>> 横浜市役所(高卒)採用面接では何が質問されるの?内容を紹介!
質問③:社会人採用
- 緊張していますか。
- 志望動機を教えてください。
- 横浜市職員になってどんな仕事がしたいですか。
- 横浜市には生まれたときから住んでいるのですか。
- 職歴で空白の期間は何をしていましたか。
- 職場ではどのような仕事をしていましたか。
- 退職した理由は何ですか。
- 職場で気をつけていたことはありますか。
- 残業はどのくらいありましたか。
- サービス残業はありましたか。
- 働き方改革についてどう思いましたか。
- あなたの職場で改善すべき点はありましたか。
- 年下の上司がいることもありますが大丈夫ですか。
それぞれの質問について、自分の言葉で考えることが重要です。
他にも過去の質問を下記記事で共有しているので、ひとつひとつの質問を完璧に答えられるように準備しましょう!
>>【横浜市職員(社会人採用)】面接の質問集〜過去に聞かれた内容まとめ
【横浜市役所採用試験】面接で落ちる3つの理由
僕は毎年たくさん横浜市の受験者さんを見てきましたが、面接が原因で落ちる人には共通点があります。
- 面接を軽視している
- 志望動機をてきとう
- 適性がない
自分に当てはまっていないか確認してみてください。
理由①:面接を軽視している
一つ目の理由は面接を甘くみていること。
あなたはどの試験対策に時間を使っていますか?
おそらく多くの方が教養試験の対策に時間を使っているはずです。

僕自身も、面接は重要なんだーと思いながらも、「筆記で高得点取れば受かる!」って考えで、ガッツリ筆記対策ばかりしてました!
しかし、横浜市の配点を見ると、筆記対策ばかりしていても合格から遠ざかる行為なので注意が必要です。
かなり面接が重要だとわかるはずです。
実際、教養の点数が低い方が合格していることからも面接の重要度は高いと言えるでしょう。
また、面接の合格率は20%〜30%と3人〜4人に1人しか合格できません。
区分 | 合格率 |
---|---|
大卒程度 | 32.4% |
高卒程度 | 38.2% |
社会人 | 14.4% |
筆記試験をどれだけ頑張って突破できても、まだまだ落ちる可能性の方が高いので、筆記も面接もバランスよく対策することが大切。
面接対策をしていると、「うまくしゃべれない」ことや「この回答はいいんだろうか?」と思うことが日々でてくるので、思っている以上に時間がかかります。
面接は何度も練習することでうまく伝えることができるようになるので、後回しにしないことが重要です。
理由②:志望動機が曖昧
二つ目の理由は志望動機が曖昧なこと。
仕事内容や市の職員になってやりたいことが曖昧な人は、「横浜市の職員としてどのような仕事がやりたいですか?」の質問に回答できないので志望熱意を伝えることが難しいです。
志望熱意は「その志望先がどのくらい好きかどうか」と言い換えることができるので、「本当に働きたいならしっかりアピールしてくれ」というのが採用側の考えなんですね。

恋愛と同じです。「〜というところが好きだから付き合ってくれ」って好きになった理由をいいますよね。
つまり、「志望熱意がない=興味がない」と感じられるため、面接での評価は悪くなります。
解決策としては、まずは仕事内容をしっかり理解すること。
そして今までの経験から、活躍できそうな仕事業務につなげていけると説得力が増しますよ。
また、実際に働いている市の職員から話を聞くなどしてもいいかと思います。
理由③:雰囲気・印象がよくない
面接では印象が重要です。
- 表情・姿勢
- 声の大きさ
- 喋り方
などです。印象が良いだけで普通以上の評価はもらえます。
しかし、面接で落ちる人は、自己PRや志望動機のことだけを考えて「いい内容を言えば受かる」と思っています。
誰かに指導をもらうわけでもなく、1人で完結させがちです。

僕もそうでした。なのでずっと自己PRばかり考えていたんですよね。
印象は1人だけだと、まったくわかりません。
客観的な自分を知らないと、

聞かれたことにちゃんと回答できたのに面接の評価が悪い!ほんとクソだわ!!
って、なるので注意が必要です。

試験本番って、思っている以上に緊張してしまい、表情がこわばったり、声が低くなったりするんですよね
落ちる理由を3つ解説しましたが、どれもはやめに対策すれば解決できます。
後回しにしないことが大切です。
【横浜市役所採用試験】面接でよくある疑問|面接カードや対策の時期
最後に、横浜市役所の面接に関する「よくある疑問」を紹介します。
- 面接カードはいつ提出しますか?
- 面接カードの内容はなんですか?
- 面接対策はいつから始めるべきですか?
- 面接対策はどうやってやればいいですか?
質問①:面接カードはいつ提出しますか?
面接カードは出願時に提出するエントリーシートのことです。
なので、事前に内容を考えておく必要がありますよ。
一次試験が終わってから自己分析をしても意味がないので、はやめに考えるようにしましょう。
質問②:面接カードの内容はなんですか?
- 学歴
- 職歴
- 資格・免許等
- セールスポイント
- 改善したいところ
- ゼミ研修課題・得意な科目・得意分野など
- 趣味・特技
- 志望理由(200字以内)
- 今まで力を入れて取り組んできたこと(3つ)
- 今まで取り組んだことのうち、成果や達成感を得た経験(200字以内)
- 学歴・職歴・職務内容など
- 資格・免許
- あなたのセールスポイント
- 改善したい性格や特徴
- 得意科目・分野
- 趣味・特技
- 志望動機
- 今までに力を入れて取り組んだこと
- 今までに成果や達成感を得た経験
面接カードの書き方は?
下記記事で詳しく解説しています。
>>【添削方法あり】公務員試験の面接カードとは?書き方と注意点を解説!
質問③:面接対策はいつから始めるべきですか?
横浜市役所の面接対策は遅くとも二次試験の3ヶ月前からはじめましょう!
面接対策といってもするべきことはたくさんあるので、いつ、何をするべきか計画を立てることが大切です。
面接対策は思っている以上に時間がかかるため、まだ先のことだからと後回しにしていると十分な対策ができないまま面接を受けることになってしまいます。
後で慌てなくてもいいように、余裕を持って面接対策をはじめましょう!
質問④:面接の対策法を教えてください。
ここからは、実際に僕がしていた面接対策を次の5ステップで紹介します。
- 面接のノウハウを勉強する
- 質問内容(過去問)の把握
- 話す内容を考える
- 面接カードを作成
- 模擬面接を繰り返す
順番に解説します。
ステップ①:面接のノウハウを勉強する
まずは参考書を使って、面接試験の流れやルールなどのノウハウを勉強しましょう。
おすすめの面接対策本は「現職採点官が教える!合格面接術」です。
現職の採点官がノウハウを解説している参考書です。
現職採点官が教える!合格面接術の特徴
特徴はマンガ形式で解説されているので、すごく読みやすく覚えやすいんですよね。
様々な質問に対して、良い回答例と悪い回答例を勉強することができます。
中でも、悪い回答例は落ちる人の共通点ともいえるので、徹底して読み込むといいでしょう。
ステップ②:質問内容(過去問)の把握
続いて、面接の過去問を把握しましょう。
なぜなら、実際の面接で何がどのように聞かれているのかを知り、自分がどのくらい答えられるのかを知っておく必要があるからです。
また、過去問を見ておけば、よく聞かれている質問、あまり聞かれていない質問との差がわかるので、メリハリをつけて対策ができますよ。
過去問は下記記事で公開しています。
ステップ③:話す内容を考える
ステップ①、②で把握した内容をもとに、次の手順で自己PRや志望動機を考えていきました。
過去問を一問一答形式で使い、何でもいいので、思いつくだけ回答を書き出します。
例)長所は?→明るい、元気、面倒見がいい、責任感がある。
STEP1で書き出した内容に、根拠(理由)を添えていきます。
例)長所は?→明るい(なぜ?)→落ち込むことがあっても表に出さないから。
STEP2で考えた理由を裏付ける経験や体験を付け足します。
例)長所は?→明るい(なぜ)→落ち込むことがあっても表に出さないから→高校の部活動で〜。
このようにアピールしたいことを深掘りしていくことで、本来の自分が見えるようになってきます。
面接官が知りたい部分でもあるので、時間をかけて考えてください。

僕も、ここは結構苦労したけど、時間を掛けたので深堀されても自信を持って発言することができましたよ!
ステップ④:面接カードを作成する
話す内容がまとまってきたら、面接カードの内容も考えておきましょう。
面接カードは面接試験で使われる資料のことです。
この面接カードの内容に沿って質問されるため、適当に書いてはいけません。
面接カードの内容や書き方は「面接でよくある質問」で公開しています。
ステップ⑤:模擬面接を受ける
最後は模擬面接を通して実践練習をしましょう。
考えた内容を実際に表現することは難しいからです。
また、面接では話す内容よりも表情や伝え方のような印象面が評価されやすいので、模擬面接をやらないと何もわかりません。
自分がどれだけ最高の志望動機を考えても、笑顔でハキハキ話せていると思っても、面接官(第三者)に伝わらなければ、それはただの自己満足なんですよね。
面接で落ちる人は共通して「ちゃんと喋れたのに落ちた理由がわからない…。」って言うんですけど、伝わっていないから落ちるんですよ。
とくに面接が苦手と思っている人は、1回や2回の模擬面接くらいでは何も見えてこないので、時間がある限り回数を重ねていくことをおすすめします。

僕自身、面接はものすごく苦手だったので、なんとか形になるまで練習しまくりましたよ。無料、有料問わずに15回は実践練習をしました!
【横浜市役所採用試験】面接を攻略して合格を目指そう!
本記事は横浜市職員採用試験(大卒程度、高卒程度、社会人採用)の事務職を目指す方向けに面接試験でよく聞かれる質問と対策法を解説していました。
面接は筆記試験に比べて不透明な部分が多く、努力が直結しない試験です。
そのためやり方がわからずに対策不足で落ちてしまう原因になります。
面接対策は筆記試験よりもやることが多く、かなり時間が必要です。
できるだけ早めに手をつけて攻略していきましょう!