【過去問あり】財務専門官採用の試験科目は?教養の勉強法と出題範囲

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こんにちは、江本です。

財務専門官を目指す人にとって最大の敵と言えるのが一次試験に行われる筆記試験。

なかでも教養試験(基礎能力)に悩まされている受験者は多いように思えます。これまでに試験科目の多さや出題範囲の広さから闇雲に勉強して無駄な時間を費やしている受験者を多く見てきました

そこで今回は教養試験を効率よく勉強する方法を具体的に解説していきたいと思います。

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江本(@emotokomin)

なお、結論を最初に言っておくと「過去問10年分を分析して、必要な科目・分野を把握して勉強する」ことが無駄を減らす唯一の方法です。

それでは、見ていきましょう!

【財務専門官採用】教養の試験科目は?

最初に教養試験(基礎能力試験)の試験科目を簡単に紹介します。

教養試験は科目の多いセンター試験(現:大学入試共通テスト)のようなもので、科目の内容から大きく次の2分野に分けられます。

  • 一般知能
  • 一般知識

それぞれの特徴を紹介します。

一般知能

一般知能科目は、計算力を測る「数的処理」と読解力を測る「文章理解」で構成される分野です。

さらに数的処理は「数的推理、判断推理、資料解釈」、文章理解は「現代文、英文」に細分化されています。

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最初にいうと超重要な科目!

特徴は、数学的要素が多い科目のため、苦手な受験者が多いことです。

1問解いてみましょう!

参考:一般知能(数的推理)の過去問

 ある学生が8月の1か月間,数学の夏期講習を受講した。この学生が申し込んだプランでは,任意参加の数学の理解度チェックテストが1日1回実施され,学生は最大で31回受けることができる。この学生が受けた理解度チェックテストの点数はそれぞれ異なっており,最も点数の高かった回と最も点数の低かった回の点数差は,ちょうど56点であった。また,この学生が受けた全ての理解度チェックテストの点数について,最も点数の高かった回を除いた場合の平均点は54.7点,最も点数の低かった回を除いた場合の平均点は57.5点であった。このとき,この学生が受けた理解度チェックテストの回数は何回か。

正解:4
(令和3年度 / 財務専門官)

少し考えれば解けるかもしれませんが、1問2~3分くらいで解かなければ時間が足りません

速く解く処理能力が測られているともいえるでしょう。

一般知識

一般知識は、中学から高校までに学んだ知識力を測る分野で、「社会科学」、「人文科学」、「自然科学」の3つで構成される科目です。

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特徴は、見てのとおり試験科目が多いことです。

江本
江本

財務専門官の場合は、10科目から出題がありますよ!

また、日本史や世界史をイメージすればわかるように、出題範囲が膨大な点も特徴と言えるでしょう。

参考:人文科学(日本史)の出題範囲

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出典:スーパー過去問ゼミシリーズ(人文科学)

とはいえ、全範囲から出題されることはなく、1科目あたりの問題数も少ないため、出題内容を把握して勉強することがポイントです。

続いて、過去問をまとめているので、出題形式の確認やレベルを確認してみましょう。

【財務専門官採用】教養試験の過去問

ここでは、財務専門官の過去問を3年分まとめています。

試験内容や出題形式、レベル(難易度)の確認をしてみましょう。

※問題は国税専門官、労働基準監督官と同じです。

メモ

・試験時間:140分
・問題数:40問

2021年(令和3年度)

財務専門官 基礎能力試験(教養試験)の過去問をダウンロードする(PDF)

2020年(令和2年度)

財務専門官 基礎能力試験(教養試験)の過去問をダウンロードする(PDF)

2019年(令和元年度)

財務専門官 基礎能力試験(教養試験)の過去問をダウンロードする(PDF)

続いてボーダーラインを解説していきます。

【財務専門官採用】筆記試験の合格ラインは?

過去問をみて「何点くらいとれば合格できるの?」と思った人もいるのではないでしょうか。

財務専門官の一次試験は「基礎能力試験(教養試験)」と「専門試験」の合計で合否を決定します。

余談ですが、財務専門官は「専門試験の配点が教養試験の1.5倍」になるため、専門試験で高得点を取ることがボーダーラインを超えるためには絶対条件といえるでしょう。

参考:財務専門官の配点比率

・基礎能力試験(教養試験):2/9
専門試験:3/9
・専門記述:2/9
・面接:2/9

このように専門試験の割合が大きいです。

そこを踏まえて専門試験で7割を取ることができれば、教養試験は5割程度あれば合格することができています

ですので、作戦としては専門試験で高得点を取り、教養試験は5割を安定して取ることを目標にするといいでしょう。

詳しい点数については下記記事をご覧ください。

関連記事財務専門官のボーダーラインを解説!合格点は教養5割、専門7割

足切りに注意

「足切り」というワードを聞いたことがあるのではないでしょうか。

足切りとは「基準点」のことで、財務専門官の場合は3割が設定されています。

仮に専門試験が満点だったとしても、教養試験が基準点を下回ってしまうと不合格になってしまうため注意が必要です。

とはいえ、出題傾向をしっかり把握して対策すれば基準点を下回ることはありません。

次の章では、どの科目から勉強するのか解説していきます。

【財務専門官採用】教養試験の勉強法!おすすめの科目

財務専門官のボーダーラインを解説!合格点は教養5割、専門7割」で解説しているように、教養試験の目標は半分を安定して取ることです。

そこで重要なのは、必要な科目・分野を把握して無駄なく勉強することです。

結論からいうと、一般知能を優先して勉強しましょう!

  • 出題割合が大きい
  • 1問あたりの問題数が多い
  • できるまでに時間がかかる

順番に解説していきます。

出題割合が大きい

一つ目の理由は出題割合が多いからです。

教養試験は40問で構成されていますが、その内訳は「知能:知識=7:3」となっています。

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極論ですが、一般知能をすべて正解できれば7割近くの点数になるので大きさがわかるのではないでしょうか。

20%程度しかでない一般知識に時間をかけて勉強しても得点は伸びないので注意しましょう。

問題数が多い

2つ目の理由は、1科目あたりの問題数が多いからです。

参考資料:科目別出題内訳

科目問題数
数的5
判断8
資料3
現代文6
英文5
政治2
経済1
社会4
日本史1
世界史1
地理1
物理1
化学1
生物1
合計40
2021年の内訳

1科目あたりの問題数をみると、一般知能の数的推理や判断推理は5問以上出ていますが、一般知識の科目はせいぜい1~2問ほど。

費用対効果(コスパ)を考えても、問題数の多い一般知能から勉強することがポイントといえるでしょう。

得点できるまでに時間がかかる

3つ目の理由は、得点できる(解ける)までに時間がかかるからです

例えば、日本史や世界史などの暗記科目は覚えればすぐに点数が取れるので、勉強しやすいです。しかし、時間が経つにつれて記憶は薄れてしまうため、得点は安定しません。

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暗記科目に頼ると落ちるよ・・・。

一方で、一般知能は点が取れるまでに時間はかかりますが、一度解けるようになれば安定して得点が期待できます。

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続けることが合格の秘訣!

一般知能は勉強しているのに中々、点数が取れないので不安になりますが、そういう科目だと割り切ることが大切です。

江本
江本

得点できるまでに時間がかかるため、最初に手をつける必要があるんですね。

まとめると、勉強は一般知能からすること!理由は「問題数が多く、得点できるまでに時間がかかるから」です。

これだけでも勉強はできますが、さらに効率よくするには「どこから」勉強するのか知ることが重要。

最後に頻出部分を紹介していきます。

【財務専門官採用】教養試験の裏技!出る分野を公開

最後にとっておきの裏技を紹介します。

この裏技を使えば、「何を(どの分野)を勉強すればいいか」一瞬で理解することができるので、知らない理由がないんですよね。

この裏技というのが「過去10年間の出題分野一覧」です。

例えば、判断推理は全21分野から出題があるとされています。

参考:判断推理の出題分野一覧

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多すぎて勉強する気がなくなりますね・・・。

1科目だけでこの数ですからね。あと何科目あるか考えれば、出題範囲のハンパなさがわかるのではないでしょうか。

よくある失敗パターン

余談ですが、勉強で失敗する人って最初のページ(1ページ目)から勉強しがちなんですよね。もちろん、最初がよく出るなら話は別だけど、そんなことほとんどありません・・・。

こういった失敗をしないためには、過去の出題傾向を分析して頻出分野を把握することが重要です!

参考:過去10年間の出題一覧(判断推理)

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●は1問、◎は2問以上を表すよ!

過去10年間の出題を見ると、対応関係100%、順序関係90%、位置関係80%の割合で出題されていますね。

一方で、発言推理や暗号、折り紙などはほとんど出ていないので勉強するだけ無駄な範囲といえます。

江本
江本

もし僕が勉強するなら全体の出題率が60%以上、直近でよく出ている分野を中心に勉強しますね。他は捨てるか、余力があったら勉強する感じです!

捨て科目の選び方

出題範囲がわかれば、捨て科目(分野)を決める材料にもなります。

ここでは、具体的に日本史と社会時事を挙げて解説したいと思います。

参考:過去10年間の出題一覧(日本史)

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3年連続で通史から!全体では80%の出題頻度。

このように土地の歴史や政治史といった項目から出題されています。

国家一般職のように「江戸時代が頻出」みたいな傾向があれば勉強する価値はありますが、まったく範囲も絞れないため1から勉強するのは避けたほうがいいでしょう。

参考:過去10年間の出題一覧(社会・時事)

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項目は速攻の時事を参照。

対策が難しい時事問題も、過去の出題をみると「厚生」や「司法・警察」関連がよく出ることがわかります。

時事対策がわからない人は、とりあえず速攻の時事を買ってきて、該当部分を読み込めば3問中1~2問は取れると思いますよ。

江本
江本

国税って経済系のイメージですけど、あまり経済関連の時事はでていませんね・・・。

繰り返しになりますが、勉強ができない人ほど無駄な努力をしていることが多いです。

時間を無駄にしないためにも、出題範囲を理解して効率よく勉強をしていきましょう。

なお、全科目の出題範囲を下記記事で解説しているので、勉強が苦手な人は必読してください。

関連記事【財務専門官採用】過去問10年分からわかる教養試験の出題傾向

【財務専門官採用】教養試験まとめ

本記事は財務専門官の教養試験について解説していました。

教養試験は科目も範囲も膨大なので、正直面倒な試験です。

出題範囲がわかっていれば、何が必要で、どこを勉強すればいいか一瞬でわかるので知らない理由がないんですよね。

勉強に時間を使うなら、面接や専門など、合否に影響する部分に使ったほうが確実に合格できますよ!

無駄な努力、時間を費やさないようにしましょう。

今回は以上です。

関連記事【財務専門官採用】過去問10年分からわかる教養試験の出題傾向